極限点 2018

湘南塾、週替わりコラム、新年一発目の投稿は、脇坂からお送りします。

新年最初のコラムということで何を書こうかなーとちょっと考えてみたり。なんとなく去年の個人ブログを振り返ったりしながら。

で、その中から「極限点」という去年の3月のブログをもとに今回の記事をお届けします。

「極限点」という考え方は、戦争学(エドワード・ルトワック著:戦略論〜戦争と平和の論理〜)の中で出会ったコンセプト。

ざっくりと要約すると、自分たちの能力の限界点(極限点)を超えて攻め込むと、攻めていて劣勢の敵に相対していたはずなのに、気づけば自分たちが不利な状況に陥ってしまう、という感じ。昔ながらの地上戦をイメージして他国に攻めていることを想像すれば、相手の国に深く攻め入れば攻め入るほど、地の利は相手側にあるし、補給線も伸びて不利な状況に陥る、といったイメージ。

これを今の自分が取り組んでいるベンチャーや中小企業の進出支援について当てはめてみたらどういうことなのだろう?と。

限界なんてあると思いたくない一方で、今の自分たちの限界点をちゃんと把握していることも必要なのだと。

それはつまり今の自分たちにできることをしっかりと見つめ直すプロセスとも。

そして去年の春先頃に考えてたのが、ベンチャーや中小企業の新興国展開支援という同じようなサービスを提供している競合、それも自分たちよりももっと世界中にそして組織的に体制が整っている企業たち、を相手に自分たちが価値を提供できる場所はどこなのか、ということ。

そう言った企業に追いつこうと手当たり次第に提供するサービスを広げていこうとしても、それこそ自分たちのリソースを薄く引き伸ばしてしまっては、無理して新たに広げたサービスが成功するなんて思えない。

自分たちは民間企業の新興国展開支援をしているけど、所属しているアイ・シー・ネットという会社は、普通の人にはあまり馴染みがないけど、開発コンサルタントと言われる仕事をメインに成り立ってきた会社。日本政府、例えば、JICAや経産省がやっている開発途上国への政府開発援助(ODA)プロジェクトや、現地政府から発注を受けたプロジェクトを、現地政府と一緒に実施する会社。

極限点を知るということは、自分たち自身をもっとよく分析することが大事。

そうして夏頃に考えた新しい方針(とは言っても自分がひっそりとやっているだけ?かも笑)は、ちゃんと今の自分の組織の力を活かして(競合のコンサル企業と)戦うことだし、そういう他社が提供できないサービスを提供することが自分たちの価値だと。

今の組織が強みを持っているのは、これまで25年近くに渡って、現地政府と一緒に現地の制度設計や、その運用を一緒に作り上げてきたということ。こう言った部分では、同じ開発業界には競合はそれなりにいるけど、普通の民間のコンサル企業にはあまりない特徴。

だったら、自分がやる民間進出支援も、新興国の政府と連携して、(自分のクライアントが必要とする)制度を一緒に作って、その制度が出来上がった後にクライアントが民間企業として現地でサービス提供ができる環境を作ることだろうと。

もちろん、自分のクライアントが新興国でサービスを提供することによって、地元の人たちの生活が今よりももっとよくなるということを一番大切にしたい。

去年の前半頃に抱いていた自分たちの極限点。それが明確になって、また秋頃には新しく自分たちができそうなことがまた一つ加わって、ちょっとづつだけど極限点も広がったかな、と思う。

今年もまたグリグリと前に進んでいきたいな。1年後にはどこまでたどり着けるか楽しみだ。

では、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

また、みなさまにとってステキな一年になりますように。

脇坂
湘南塾 事務局