いたしません!

今年最後の週次コラムは、江尻が担当します〜
タイトルは、「いたしません!」
来年に向けて、やらないことを決めてはどうでしょうか?

楽しく観ていた「ドクターX」もシリーズ5となり、先日最終回を迎えた。ご存知の方も多いかと思うが、簡単に言うとフリーランスのスーパー外科医が白い巨塔のルールを無視して活躍するという話。そこらじゅうの設定にデフォルメが効いていて、まあまあありえないお話だし、ストーリー展開もまあまあくだらないのだが、僕はこのドラマが大好きなのだ。

理由は、主役の大門未知子のたたずまいとありかたが素晴らしいから。演じている米倉涼子のつっぱり具合も素晴らしく、「いいお医者さん」ではなく「プロフェッショナル」であることを上手に演じている。素晴らしい医師だから、「素晴らしい心」という紐付けではなく、大門未知子は「だれも見捨てない」「手術大好き」というプロフェッショナルなポリシーに加え、「私、失敗しないので」という決め台詞と共に自分を追い込んでいく。手術の前にはありとあらゆる可能性やシナリオを頭に叩き込み、徹底的に予習をする。なんで? それは、彼女は誰よりも手術が大好きだから。

勉強熱心だから、人を助けたいから。。。という側面もあるだろうが、まあ最初にくるのは、手術が大好きだからなのだ。大好きなものだからこそ、徹底的に時間も使えるし、誰よりも夢中になって更なる高みに向かっていくのだろう。

そして、もう一つ大切な決め台詞は「いたしません!」だ。医師免許がなくても出来ること、例えば院長回診、論文手伝い、などなど、彼女がやる必要がないと思ったこと、やらないと決めたことがしっかりとリストアップされている。そして、場面場面で不条理な依頼を受けた時は、一寸の迷いもなく「いたしません!」と切り捨てる。これは、「しょうがない」と思いながら何かに取り組んでいる多くの現代人にとって、最高にスカッとする瞬間に違いない。しかし、これをどれほど多くの人が現実世界で実践出来るだろうか?

やらないことを決め、やらされそうになったら「いたしません!」と一刀両断で断る。これは、カッコいいけどあるいみ捨てることへの度胸がいるとも言える。しかし、これをやることで自分の時間を無駄な事に回さなくて済むようになるし、また自分の心を欺いて傷つけることもなくなるのだ。僕自身は「やらないこと」を幾つか決めていて、「いたしません!」というこの大門未知子の言葉とともに「断る」「やらない」という選択肢を取ることもある。これ、やってみたらとても気持ち良いのだ。

だから、本当にやらないことを決め、腹をくくって「やらない」という選択肢を取ることはとても重要であるし、これは結局「やりたいこと」を明確化していくプロセスにもなるのだと思っている。

そろそろ年の瀬、普通は来年「やること」を考えるのだろうが、敢えてここは来年に向けて「やらないこと」を決めてみてはどうだろうか?

(原文)

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