安全第一

今月の月次投稿のテーマ「趣味」

なんとなく自分もそのテーマで書いてみようと思って、実はほぼ書き終えたんだけど、結構、自分が普段話していることなのであまり面白くないかなぁ、という気もしてきたので書き直してみる。

今回はちょっとした自己紹介もかねて、あまり普通の人が体験してこなかったことの話を書いてみよう。

ちょうど今から10年くらい前の2008年から、自分の人生のなかでちょっとした急ハンドルを切って、平和学とか紛争解決学というジャンルの勉強や、その後に、紛争を経験した場所での民族和解の支援といったことを仕事にするようになった。

その時くらいから、一般的には治安があまりよくないと言われているところにも行くことになったけど、さりげに自分は今まで危ない目はもちろん、何かモノを盗まれたりしたことがないんだよね。

もちろん、ただただラッキーという要素もあるのだろうけど、やっぱりそういったことが起きづらい行動もしているんだろうな、と。

同僚で出張に行くたびに何かに巻き込まれている、というか引き寄せている人もいるし笑

そんな自分が今までに受けた研修でおもしろかったのは、「正しい捕虜の捕まり方」とでも言える研修。正式名称は、Safety in the Field。トップの写真はその時のもの。

タイの国軍の訓練キャンプを借りての安全管理研修は、無線の使い方、検問のシュミレーションや、移動中に拉致られて尋問される、といったフィールドワークがセットになったもの。

模擬地雷原を歩いてみる、という課題もあったり。地雷の模型を見ながら、このタイプの対人地雷はもっとも殺傷能力がヤバいので気を付けましょう、とか。

いつ使うんだ?この知識、とか思いながら。

その後しばらくして見たテレビドラマの24で、同じ地雷が使われていて、あ、そこリアリティにこだわってるんだ、とか思った記憶も。

あとは、よくこれもテレビの無線通信で見るAlpha, Bravo, Charlie, Delta, Echoといったアルファベットのスペルの正しい読み上げ方を練習させられたり。これは、たまに海外の人と電話とかでメールアドレスや、名前のスペルを伝える時にちょっとだけ役に立つ(笑)

地雷原のヤバさを体験する練習と同じレベルで、絶対にこの状況になりたくないなーというのは、「300mの距離からライフルで狙撃されている時に、自分の方向に向かって撃たれている場合と、自分とは違った方向に撃っている時の音の違いを覚えろ」というもの。確かトレーナーは、supersonic soundとか呼んでいたと思う。確かに、実際に(安全な場所で)自分の方に向かって撃たれてみると、確かに違った。でも、この経験を生かす状況が現実になったら最悪だ。

一度、南スーダンのジュバにいた時に、夜中に発砲音を聞いた時は、ちょっとだけ、この時のトレーニングを思いだした。まぁ、その時は、単に兵士がふざけて発砲していただけだと思うけど。

トータルとして、このトレーニングを受けてわかったことは、ヤバい状況にまでなるようなことになったら、もうどうにもならない、という至極あたりまえのことを再確認。ただの民間人な自分にはどうすることもできない状況になる手前で、回避行動をとることが大事、ってこと。

あと、たぶん自分が危険な目にあったことがないのは、low profile。目立たないようにするってことが大きいのかな、と。まぁ、アフリカとかに行けば東洋人というだけで目立つけど、後はシンプルにお金を持ってなさそうな見た目にすること。これってやっぱりお守り的な効果は大きいと思う。

最近おもしろかったのは、自分は東アフリカから横移動で西アフリカに行って、その時に日本から直接やってくるうちの社長と西アフリカのベナンで待ち合わせをした時のこと。特にうちの会社は、私服でユニフォームなんてないのに、空港に迎えに行っていた自分も、日本からやってきた社長も、黒い半袖のシャツに、グレーのワークパンツ、キャップにヒゲづらという同じスタイルだったこと。あ、同じ思考回路で行動してる(笑)

出張時の正装モード(笑)

研修の時にトレーナーがいいことを言っていて記憶に残っているのが、「あなたたち自身の安全を確保することが一番大事です。仮にあなたたちに何か被害があったら、あなたたちがやりたくて活動していることを続けるのが難しくなるのは容易に想像がつくでしょう。だったら、短期的な損得で危険を冒すことにメリットはなく、自分がやりたいことを続けるためにも、安全に活動して、そしてちゃんと帰ってくることでやりたいことを続けましょう。」と。

やりたいことを続けるには、安全第一!

ではでは、また。

脇坂